【ビジネスデザイン 要約】ビジネスデザイナーの思考法|newspicks
【濱口理論】
2:ロジカルな状態と、直観的なカオスな状態の共存が必要。 そのため必要なのは、 各メンバーが論理とデザインの両方の素養を持つこと、 経営陣が直感的な方法論を許容することの2つが必要。
3:コンセプト作りこそ方法論が必要。 人はある条件下で考えろと言われると考えられるが、 自由に考えろと言われた途端に思考停止になる。
・あまりに前衛的プロダクトはユーザーがついてこない。 クライアントの人的リソースや組織構造を無視したアイデアは実行 不可能。これまで成功事例160ほど。
●フェデックスの例
・顧客分類が間違っており、顧客の理解が適切でないため、 満足度が上がらないと仮説立て。
・まず新たな顧客分類を設定し、具体的な分類別顧客を定義。 顧客分類別に対応方針を設定。
・次に各顧客分類の割合は、 センター5か所のマネージャーヒアリング+ 実顧客にアンケートを実施(マネージャーの感覚は間違っていた) 。
・センターのカウンターの配置を工夫することで、各分類の顧客が自ら然るべきカウンターに行く形に。
・センターのカウンターの配置を工夫することで、各分類の顧客が自ら然るべきカウンターに行く形に。
●缶ワインの例
・ターゲットユーザーの行動を把握し、 そのユーザー行動にフィットするデザインとして、 缶ワインを提案。
・一つの問題は広告予算がなかった、 なので競合に広めてもらうべく、 競合ワイナリーが集うイベントに参加してアピール。" ピンキーズダウン"バンド(小指を下げろ) を参加者にプレゼント。 参加者がブログやSNSにアップしてバズった。
・AorBの戦略ではなく、AandBの戦略。
●火災報知器の例
・まず売られている状況に着目、 消費者にするとこだわり商品ではない。購入タイミングは、 壊れた時、中古住宅購入時、家族構成変化時。
・そこで見せ方工夫し、キッチン用、寝室用、 廊下用と利用シーン別に細分化。シーン別に、 具体的に必要機能も変えて、 パッケージでも部屋別用とと強調して。
・それによりユーザー常識を変え、 部屋別購入するというユーザー行動が生まれた。
・イントラネットでは、世間がネットのオープン性に熱狂する中、 社内で秘密情報の共有ニーズがあると判断。
・スローバンキングは、銀行対応スピードアップが叫ばれる中、 店内でゆっくり金融相談する環境・プロセス・ブランドを作った。
・マイナスイオンドライヤーは、 乾かしながら水を飛ばすという常識外れの方法を考案。
●USBメモリの例
・「データは大容量化する」×「 データやり取りはネット経由で送られて記録媒体は不要になる」 という予測が主流の中、モデル上空白地帯である「 大きいデータを」×「物理的にやり取りしたい」 人も多いのではないかというアイデア。
・事前のドライバインストール不要にするなどUXこだわり。
・新しいコンセプト投入する際は、 ユーザーエクスペリエンスが分かりやすいことが不可欠だから
・「データは大容量化する」×「
・新しいコンセプト投入する際は、
・Zibaの頃に色々なプロジェクトあったが、 成功した取り組みは全てバイアスモデルを壊していた。
・ゼロから考えなくてもよく、 バイアスを最初の制約条件にしてこれを壊せばよいと気づき、 今の方法論を確立するに至った。
・業種や課題中身はバラバラだが、新サービスコンセプト立案、 マーケやオペレーション領域まで。
・勘と経験に頼るから、 コンセプトや戦略や意思決定のクオリティをシステマティックに上 げにくい。必要なのはクリエイティビティと、論理的意思決定。
・自由度が高い場面では、 クリエイティビティがないとアイデアが思いつかない。 ただ折角思いついたアイデアも、 複雑な事業環境を吟味して意思決定するにはロジックが必要。
・論理思考と非論理思考の中間が理想で、 一人の人間の中にガチガチの論理と、 直観的な内容の両方を持つことが良い。
・ただ現実には、 直観的なアイデアを投入しても、ロジカルな人材には通じない。 しかしそれをモデル化することで、 そのアイデアは図表のここに位置していると理解でき、 ライバルはこういう出方をしてるけど、ここにバイアスがあり、 個々の空白地帯を攻めるんだと、共通言語が生まれる。
・論理思考と非論理思考の中間が理想で、
・ただ現実には、
・言いたいことがあり、それを構造化する能力を鍛え、 その上で図解能力を磨く。
・コンセプトが実現すること、 コンセプトが生まれてもアウトプットにならなければ単なる紙クズ 。
・専門知識でクライアントに勝てるわけがなく、 彼らのナレッジを分析し、バイアスをモデル化し、 それを壊して新しい解法を組み立てる専門家。