出張レストランサービスのマイシェフ社長ブログ

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【ジョブ理論 事例】既存商品の新しい付加価値ラインナップ投入|ジョブ理論ベース クリニカの新歯ブラシ事例

ジョブ理論をベースに、既存商品「歯ブラシ」に、新しい付加価値・問題解決のラインナップ(新歯ブラシ)を投入した事例です。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00553/

ジョブ理論 新商品開発

■顧客の状況・悩み・ジョブ
・虫歯のない、ちゃんと健康な歯でいたい。
・なんとなく、小売店でいつもの歯ブラシ(安い歯ブラシ)を買っている。
・物心ついた頃から、今の歯磨きの仕方だが、それでいいかわからない。
・(強すぎるブラッシング荷重がNGと知っている人の場合)歯科医院で歯磨き指導を受けても、歯垢を落としてスッキリしたいと思うあまり、頭ではダメだと分かっていても強く磨くクセが抜けない人が多い。

■顧客の状況や悩みが発生する理由
・適切な歯磨きの方法を知らない。
・今の歯磨きのやり方が、問題があるのかないのか知らないし、誰が教えてくれるか知らない。
・歯医者は、歯の問題を直しに行くところだと思っているし、できることなら、歯医者は行きたくない。

■ほとんどの顧客は認識しない、隠れた問題
・大人の残存歯は増加傾向にあるが、同時に虫歯が増えるリスクが高まっている。
・歯茎下がりで露出した歯の根元にできる虫歯や、治療した部分に再びできる虫歯など。
・専門家によると、適切なブラッシング荷重が150~200g程度。これは歯ブラシの毛先が広がらない程度の力。
・強すぎるブラッシング荷重は、歯茎下がりにつながり、歯根に近い部分の象牙質が露出してしまう。象牙質は酸に弱く、虫歯になりやすく、知覚過敏の原因にもなる。
・30代の約60%、50代以上ではほぼ100%の人に歯茎下がりがあると言われ、歯茎下がり予防が「大人虫歯」の削減につながる。

■顧客のジョブを解消する新歯ブラシ:クリニカアドバンテージNEXT STAGE ハブラシ
・従来品の1.5倍の金額(従来品より100円ほど高い)。
・画期的な機能を実装:歯を強く磨くと歯ブラシのハンドル部分がしなり、最終的には「カチッ」と音が鳴る新機構。
・「カチッ」と鳴ってしまうと、強すぎのサイン。これによりブラッシング荷重は200g前後に(従来品は300gくらい)
・ブラッシング荷重を制御できると、歯ブラシの毛先がつぶれずに歯間に届くようになる。ちゃんと磨こうと思って、ヘッドを小刻みに動かせば、結果的に歯垢を落とせるし、歯茎下がりを予防できる。

■過去の常識と、ジョブ解消新商品の違い
・"奥歯に届く薄型ヘッド "、"広範囲に磨ける幅広ヘッド"、"歯間に入る極細毛" など、“磨きやすさ”が歯ブラシの競争軸のメインだった。
・"そもそも正しい磨き方とは何か" に焦点を当て、消費者のジョブ解消を狙い、しなるハンドルとカチッと鳴る新機構で、初めて「正しい歯磨き」を定義した歯ブラシ。

 

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